レコーディングに欠かせない司令塔的存在といえば、やはり音楽プロデューサー。
CDが発売されるまでの過程を取り仕切る人だとは分かっていても、細かい内容まではリスナーの目には届かない。
実際のところ、プロデューサーって現場でどんな仕事をしているの?。
そんな疑問を晴らすべく、プロデューサーの仕事の一部を覗いてみましょう。
■ 現役の音楽プロデューサーの方にお話を聞いてみました。
|
● プロデューサーなるためには、まず何から始めたらいいですか?
プロダクションのアシスタントなど音楽制作に近い仕事についてみるのもいいでしょう。
現場でレコード会社やその他の団体の位置関係、音楽が作られるビジネスの流れを少しずつ掴み、
平行して専門知識やスキルを身につけ、自分自身の適正を見極めていくこと。
そして、有効で新しい情報を常に貪欲に収集していくことでしょうか。
|
● プロデューサーに一番大切なものはなんですか?
アーティストやスタッフとの信頼関係。
それと、何にでも柔軟に対応できるフレキシビリティ。
「この人なら完璧にやってくれるだろう」 と期待されることが必要です。
そしてトレンドやビジネスに対するセンス。
リスペクトできる要素がない人といい仕事ができる予感はしないでしょう。
|
● この仕事をしていて良かったと思うことはなんですか?
初対面の方とお話をして、その人が自分の関わった作品をすごく評価してくれていたときなど。
「あの一枚が僕の青春でした」 なんて言われたら、もう何にも代えがたい喜びです。
|
● 逆に大変なことはどんなところですか?
いい曲でいいレコーディングをしたからといって、必ずしも期待どおりの結果になるとは限らない。
全関係者に納得してもらえるレベルまで持っていくことが、大変でもあり、面白いところですね。
|
● プロデューサーを目指している人に向けてひとことお願いします。
音楽業界は特殊で、公務員や一般企業のサラリーマンとは違ってその先は何のつぶしも利かない非常に厳しい世界です。
常に 「時代に残るような新しいものを創りたい」
という強い意志があり、そのことにプライドが持てなければ務まらないので、それ相当の覚悟をもってチャレンジしてほしいですね。
|