

「契約について語るというのに、全然出てこないじゃない…」 全くその通りだった。
でも、ここまで読んでくれた人たちは、

なぜ契約が必要か
契約がどうして大事なのか

を理解してくれたことと思う。やっぱりこのくらいしつこくやらないと 「契約が大事なのは知ってるけど、

よく解らないから
まだ必要ないから

その時になったら何とかなるんじゃない…」 なんて考える人が出てくるから。
さて、本題。契約で一番大事なことはなんだろうか。大切なことというか、ポイントはいくつかあるけれど、私は

どうしたら契約をやめられるか

だと思っている。 「これから音楽を一生懸命やってこうとしている時に、何でやめることを考えなければならないの!?」 これまた、全くその通り。 でも、契約状態を解消する方法を知っておくのはとても大事なんだ。会社の立場で考えよう。 売れる(「儲かる」と言い換えてもいい。会社にとってあなた方は金のなる木なんだ。 すべて 「金、金、金」 じゃイヤかもしれないけど、それが仕事、プロというもの)と思って契約したのに、ちっとも売れない。 このままじゃお金が出て行くばかり… 残念ながら解約するしかない。俗に言う 「クビ!!」 ってヤツだ。 これは致し方がない。みんながみんな売れるとは限らない、というかほとんどの人は売れないからだ。
反対にミュージシャンの立場からするとどうなんだろう。 「契約してくれたらAvexからデビューさせるよ!」、「ホントですか!!」 なんて話があったとしよう。 というか、よくありそうな話で怖いんだけど… だけど、ちょっと考えてみてほしい。 その人がどれだけAvexに影響力があるか、どれだけAvexに食い込んでいるか知らないけれど、 相手も大きなレコード会社、すぐに 「よし、デビューさせましょう!」 ってなるわけがないよね。 「AvexからCDを出せる可能性はあるよ」 とか、もっといえば 「Avexの担当者をよく知っているので、話をするよ」 ぐらいの方がよっぽど信頼できる。
そこまで行かなくても 「契約してくれたら、最低3万枚は売るよ」 とか 「契約してくれたらバンバン、プロモーションするよ」 という話があったとしよう。 それが思い通りにいかなかったら。確かにそこそこは売れているけれど、そんなにプロモーションしてくれてるようには見えない。 かといって 「もっとプロモーションしてください」 なんて言ったら、相手は逆にキレてしまうかもしれない。 確かにあなたの思うことと、会社が考えることで差ができることは、ある。 でも、誰がどう考えても、プロモーションしていない=仕事していない、こともある。そんな時は事務所を移りたくもなるだろう。
事務所を移る、移籍なんて簡単にしてほしくない。一つの事務所でうまく行かなかったら 「ハイ、次」 では信用してもらえないよね。 それにあなたのことをよく解った人でさえちゃんとやってくれないのだから、次の事務所がちゃんとやってくれる保証はどこにもない。 何しろ、あなたのことを知らない人にもう一度説明して解ってもらうのはメンドくさいよね。 簡単に移籍はしない方がいい。けれども、どう考えても移籍の方がいいという結論になった。 そこでどうしたら解約できるかどうかを契約書で確かめてみると… 契約書のどこを見ても、なんと今すぐ移籍=解約することが出来ないではないか!!! ということが起こるかもしれない。どうしてこんなことが起きるのだろうか。残念ながら、それは次回で。
